子供が本を楽しんで読む時代は再来するか?

初めて本を自分で購入したのは小学校2年生の時。その記念すべき第一冊は『月間少年ジャンプ』でした。

小学校入学と同時に地域の少年野球団に入団して野球漬けの毎日を送っていましたが、その月刊誌に掲載され始めた『キャプテン』という野球漫画をどうしても読みたくてお小遣いを貯めて購入したのです。

自分のお金で本を買うことの喜びと満足感に浸った記憶が、つい先日のことのように思い出されます。

それからは毎月のお小遣いやお年玉を使用して漫画や単行本を買う日々が続きました。

不思議なことに漫画については野球が題材のものにしか興味がわかず、色々な漫画に手を出してはみたもののストーリーを追うほどには引き込まれず。

『キャプテン』『ドカベン』『野球狂の詩』そして思春期には青春物のバイブルとも言える『タッチ』に夢中になりました。

野球漫画を読み漁る一方で、どっぷりはまったのが子供向けの推理小説です。当時大人気だったシャーロック・ホームズのシリーズを購入しては何度も読み返していました。

但し、単行本ではなくハードカバーだったので値段がネック。小学生のお小遣いではなかなか手が出せずにヤキモキしていた思い出が。そんな時の救世主が祖父母でした。

祖父母が住む家の数軒隣に書店があったので、遊びに行くたびにシャーロック・ホームズをおねだり。「またかい!」と言いながらも私に本を買い与える祖父母はニッコリ笑顔で満足そうでした。

時代の流れと共に読書を楽しむ子供が減ってきたと思います。

本より圧倒的な情報量のゲーム、スマホの時代ですから、ある意味しょうがないとも感じます。私たちの時代は本を読むことも遊びの一環として捉えていましたが、今では読書は娯楽というより勉強として受け取られがち。

本を読むことが楽しいと子供達が感じる時代が二度と来ないかと思うと、なんだかとても寂しい気持ちになります。

「想像力」や「物事の観点」といった能力の育成には読書ほど効果的な物は無いでしょう。子供達の思考力が低下していくのではないかと心配になる今日この頃です。